成年後見制度

      2010/08/26

 成年後見制度とは、判断能力が不十分な方々を法律面や生活面で保護したりする制度です。家庭裁判所から選任された本人の親族や第三者(弁護士、司法書士、行政書士などの専門家) に自分の老後や判断能力がなくなったときのことなどを依頼することができます。現在は元気な方でも、将来の判断能力が不十分になった時のために備えておく任意の後見制度や、すでに判断能力が不十分な方に代わって法律行為をしたり、被害にあった契約を取り消したりする法定後見制度は、判断能力の不十分な方の生活を支え支援する制度です。

 長年に亘り苦労されて財産や信用を築かれても、判断能力が低下した方の周囲の人が本人のための手続きをせずに身勝手な行動をしたりすると、瞬く間に財産が失われたり、本人の希望に反する事が起こる場合もあります。判断能力が低下した時や亡くなった後に、どのような行動を誰にどのようにしてもらいたいか、考えて決めておくことは大変重要なことだと思います。

 最近は、高齢者の方達の不動産取引が増加傾向にあります。中には不動産売買契約時には、しっかりされていた方が、最終決済時近くになって (司法書士による本人確認作業の際に)  判断能力が不十分な状態になられてしまわれた方もいらっしゃいます。このような場合、息子さんでも娘さんでも、裁判所から成年後見人として選任されなければ、実の親子であっても代理人として不動産取引の最終決済をすることはできません。裁判所よりの選任手続きは、司法書士などを通じて約3か月近くかかるため、不動産取引にも大きな支障をきたす恐れがあります。以前と違い、司法書士さんなどの本人確認作業も非常に厳しくなっています。

 成年後見制度は、通常の正しい判断の出来る方達にとっては、堅苦しい制度かもしれません。しかし、本人の意思を無視して立場や法律を利用し、本人の財産や信用等に損害を与えそうな人が周囲にいる場合は、大変、心強い制度ではないかと思います‥‥。

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