以前と比べ、寂しくなった山代温泉の商店街の中で、今、頑張っているお店があります。そのお店には、比較的年齢の高いお客さんが多くやってきます。従業員も若い従業員はほとんどいません。従業員にはマニュアルなどもないようで、お客さんに対しても自由に自然な感じで会話しています。何か、時代に逆行している感じがしますが、その雰囲気が今の時代、とても新鮮に感じます。そしてこのお店には他のお店で修行してきた後継者もいます。(拍手)
私はこのお店に行くと、子供時代の山代温泉の商店街の雰囲気を思い出します。お客とお店の間には固い信頼関係が築かれているようです。お客は高い安いだけでなく、お店を大事にしながら商店を育てている感じがし、またお店もお客を大事にしているのがよくわかります。
ほっとするお店。何か、この言葉にこれからの山代温泉の商店街が向かっていくヒントはないでしょうか? 無理に若い世代に合わせなくてもいいのではないでしょうか?昔、山代にいたお店の父ちゃん、母ちゃんを私達は思い出してみてはどうでしょうか?
これからお店を新たに開店する人は、マニュアルばかりのどこかの店の真似をしても、山代温泉では長続きは難しいように思います。自分の言葉でお客さんに伝えることが大事かと思います。
山代温泉の商店街を支えていた主婦のお母さん達も高齢化し、お嫁さんが家計の財布を握り、仕事をし、車で移動するようになり、次第に大型店や雑誌に掲載されているお店やテレビのCM、インタ-ネットショッピングなどで買い物することが多くなり、商店街で買い物をするお客さんが減ってしまいました。若い主婦の方達にも、商店の人達のたくさん蓄積された知恵や経験に触れてもらいたいと思いますが…。少々の安い高いはあるでしょうが、昔の主婦の方達のように…。
妻が地物の野菜、魚の料理法をこのお店で教えてもらうおかげで、我が家の食卓がにぎわいます。少々形がいびつなものも実においしく上手く家計に生かしています。(^O^)